社内評論家

評論家になるな、とはよく言われるが、確かに何かを表することばかりをしている人を見ると、新しい発想やアイデアに対して常に否定的な目を向けていることが分かる。
プロジェクトにおいてリソースは有限だ。評論家ははたから見てアドバイスをしてあげている、そのことで品質を高めている意識になっているのだろうが、それはリーダーにとっては非常に邪魔だ。もちろん一定の距離を置いて有益な1つの意見として取り入れられれば良いが、往々にして「考慮済み」であったり「分かってはいるけどできない理由がある」ことが多い。評論家が数字しか見ないマネージャーの場合は最悪だ。リソースのコントロールもせずに「あれをやった方がいい」など品質にしか目がいかない発言になる。
組織において結果は大事だが、マネージメントする人間がリソースマネジメントを放棄して仕事だけを増やすのであればプロジェクトは疲弊する。マネージャーは仕事をした気になっているのだろう。そのような組織でもストレス耐性の強い人間を招き入れることで何とか体面を保ったりしている。
ブラック企業と言われる会社が無くならないのもそういうことなのだろう。