ふたたび生還

パニック障害から再び、いや三度?四度目?

生還できました。

 

鬱やPDの人にはとにかく薬を飲めといいたい。

薬を飲むと絶対治るとは言わないけど、薬を飲んで治ったらラッキーだからだ。

また、薬を飲んで症状が改善することで、自分の状態が努力の欠如でも精神的弱さでも傷つきやすさでも軟弱でもなんでもなく、ただの病気の症状なのだと自覚できることが大きい。

あの状態にいるときはどうしても自分を責めてしまう。それは過去の経験から安易に自分の心の弱さだと結論づけてしまいがちだ。いや、頭ではそうでないとわかっていても心の底で「やっぱり俺の心の弱さが」と信じている。自分の場合は薬を飲むことで効果が効いている間は自分が特殊な状態にあったということを自覚できる。翌朝になるとまた落ち込んでいる状態になってしまってはいるが、薬を飲めば、この意識は消えるのだと理解することで客観的に今の自分が真実ではなく、幻想にとらわれたものだと自覚できるようになる。それまで地続きと思っていた鬱と平常の間に断絶を作ることができる。そうすることで、「あ、今日は症状が出ているな、薬を飲んでおこう」と割り切ることができる。これが自分にとっては大きくて、それを繰り返すことでだんだんと薬の量と回数を減らすことに成功した。

完治したとは思わない。もう4度、5度繰り返していると、きっとまた環境が変わって落ち込むのだろうと予想する。しかし次は違う。その状態になったら迷わず薬を飲む。自分が悪いと思い込む前に。これが分かったことも心を強くする一助となっている。

 

あの状態の時、世の中のささいな何かにも深く傷つき心をえぐられ、「これ以上刺激のある世界にいきたくない」と思っていたが、今は少しは人と対立や議論をすることも受け入れられるようになってきた。なぜあれほどまでに刺激を恐れていたのか、今の心からは理解ができない。