罪と罰

佐々木俊尚さんのコンビニ冷蔵庫議論まとめ - Togetter
http://togetter.com/li/558574

興味深い示唆がたくさんあった。キーワードを列挙。

罪と罰の非対称性
・モラルのある人/無い人、が居るのではなく個人の中にもモラルのある状態/無い状態が存在するということ
・ばれないことによる「ワンクッション」みたいなものが社会を円滑化しているのですよ。互いに苛烈な道徳を求め合う社会に未来はない。
・反道徳なのではなく、メディアリテラシーが低くて自分のバカげた行為をSNSで拡散してしまっただけ。つまり批判されるべきは「反道徳」ではなく「低メディアリテラシー」ということ
・意と制裁がごっちゃになっているような気がしますね。厳しい注意は必要ですが、社会的な制裁を加えるほどではない、そういう判断もあっていいと思います。社会が人を育てる、そんな視点も必要ですよね。
・これからやってくる総透明社会では、寛容にならない限り、苦しくて苦しくて堪らない状況になっていくと思いますよ。みんなそれがわかっているのか。
・反論してる人で「社会的制裁を受けなければ、モラルのない行為がエスカレートしてしまう」というのがあったけど、実際にエスカレートしてるのは叩く側の行為だ。モラルのない行為は表に出なくなるだけ。
・病理的有害性と心理的不潔さが混同されるせいですね。影で支配しているのは、穢れの思想と無知。大抵の病原菌は酸素に触れ死ぬか、人間と共生しているものだから問題ない。サルモネラ菌や一部の大腸菌等特定の病原菌のみが重大な影響を及ぼす。
・ゼロリスク思想=過度な倫理観=過度な潔癖症、はすべてつながってると思うんだよね。それが今の日本社会の最大の問題ではある。