うつ

昨日は1年ぶりに心療内科に訪問した。

ここ数日上司からのプレッシャーが強い。

 

正直なところ、今の生活全体としてはうまくいっている方だと思う。光に包まれていると思う。しかし、ただの上司のプレッシャーの1点だけが闇だ。この場にいる瞬間はそれが世界のすべてだと感じてしまう。いじめられっ子が自殺するのもよくわかる。大人は「学校は世界のすべてではない」というが、子供にとってはそれは世界のすべてだ。

 

仕事も会社も学校もきっと嫌いなのではない。そこにいるからこそ、何か自分が役に立ちたいという思いはあるのだろう。そこが1日の大半を過ごす場所なら、少しでも自分の良いところが貢献できる、居場所になればよいと考えるだろう。だからこそ踏みにじられるとショックを受ける。会社以外に居場所があるから会社はいいや、学校はどうでもいい、とはならない。自分でこの仕事はできそうだ、楽しもう、やりがいをみいだそう、と決めたからこそ、「お前は役立たずだ」と言われることのショックは計り知れない。

 

心療内科では淡々とヒアリングが続いた。10年前に最初に患ったうつのことも話した。僕はただ薬が欲しかった。闇の一点、その攻撃をしのげるだけの薬があればよかった。しかし先生は「たまに昔を思い出して感情が大きくゆさぶられるのも、その間、なおっているのではなく病気。パニック障害だよ」と言った。そうか、なおっていなかったのか。続けて「これは誰もかかる可能性のある病気。脳の反応。ちゃんと薬で仕組みを取り戻せれば、元のようになおるんだ」。もうこの落ち込み屋さんな性格は一生つきあうものと覚悟をしていたものの、ここにきて「なおせる」と言われたことはどんなにか希望か。

その日は薬を飲まなくてもとても楽な気分になった。